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2014年12月13日 高橋圭子教授を中心とするグループがミニシンポジウム「みる・きく・はなす ビネガーシンドローム -保存媒体としてのフィルム」を開催しました
高橋圭子教授を中心とするグループがミニシンポジウム「みる・きく・はなす ビネガーシンドローム
-保存媒体としてのフィルム」を開催しました。このミニシンポジウムは、工芸共同研究助成採択
プロジェクトの一環として行われたものです。
ビネガーシンドロームとは1990年代に問題となったフィルムの劣化現象のことです。それまでの
ナイトレートフィルムに比べて安定であると思われていたアセテートフィルムですが、40年程で
酢酸を放出して分解が始まることがあきらかになりました。
その現象を映画関係者はビネガーシンドロームと呼びます。酸っぱいにおいを発し、ライブラリ
全体にまるで感染症のように広がるからです。
このミニシンポジウムでは、ビネガーシンドロームとはどのような現象か、見て、体感していただ
いた後、化学の立場から、保存の立場からの対策をうかがいつつ、映像をフィルムで保存する
意義を確かめることを目的としました。芸術と化学の両面からフィルムにせまる企画でした。