■研究室紹介
バイオミメチック材料研究室 研究室運営ホームページ
棒状分子と鎖状分子との混合物から
得られたミエリン
鞘(神経細胞を
守る組織)の類似体
- 教員
- 平岡 一幸 教授
- 主な研究テーマ
- (1)液晶や両親媒性分子による生命体類似組織の構築
(2)液晶エラストマーによる人工筋肉の研究
(3)キラル液晶の秩序形成
(4)ソフトマテリアルの物理化学 - 研究概要
- 生命の神秘に学んで、新しい物質科学の構築を目指そう!
バイオミメチック (biomimetic: 生命体を模倣した ) 材料とは、生命体の優れた機能に学んで人工的に設計・構築した材料で、例えば、人工筋肉や人工臓器を作る素材を意味します。最近では、生命体を構成する物質として、両親媒性物質、高分子、液晶などの柔らかい 秩序構造を持つ分子や分子集合体( ソフトトマテリアルと呼びます )が 注目されています。生命体の基本構造である細胞は両親媒性物質で構成されていますし、皮膚、筋肉、さらには多くの臓器などもソフトマテリアルが複雑に組み合わされて出来ています。我々の研究室は、生命体の持つ高度で神秘的な機能を手本とし、ソフトマテリアルの階層的な秩序構造を利用することで、未来を拓く新しい素材の開発を目指しています。例えば、棒状分子と鎖状分子との混合物からミエリン鞘類似体(ミエリン鞘は神経細胞を守るものです)を作りだしたり、液晶とゴムを化学的に組み合わせた液晶エラストマーを用いて人工筋肉の研究を行っています。
学生へのメッセージ
面白くなければ研究じゃない!とはいえ、研究は失敗の連続です。それを乗り越えるためには、勉強も大事ですが、明るさが大切です。