エコプロセス研究室

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研究室の目的

 

環境にやさしい材料を環境にやさしい方法で作ってエネルギー問題解決に貢献

  窓ガラスに厚さ0.2ミクロン程度のセラミック透明導電膜をコートすると、夏は太陽光の近赤外線をカットし、冬は室内から逃げる遠赤外線を反射して戻すので、冷暖房のエネルギーを節約できます。当研究室では100円ショップで買うことができるスプレーを使用して世界で最も低抵抗な透明導電膜(抵抗率:7.7×10-5 Ω・cm)を簡便安価に実現しました。「環境にやさしい透明導電膜の環境にやさしい製造プロセスの研究」と題して(財)神奈川科学技術アカデミーの受託・共同研究を実施して、実験室レベルとして最大級の20 cm角の膜を作ることに成功しています。更なる大面積化の実現、より環境負荷が低い原料による成膜、原料利用率の向上などを目指して研究を続けています。
  太陽電池はクリーンで無尽蔵のエネルギーですが、私たちの透明導電膜は太陽電池用としても期待されています。エレクトロクロミックデバイスはエネルギーロスが少ないディスプレイとして電子ペイパーなどに使われ、本学の同僚(内田教授、山田教授ら)が開発中ですが、これにも私たちの透明導電膜が活用されています