生体分子機能研究室 本文へジャンプ
研究目的


 本当に環境を考えるなら・・・化学だ。生命は化学物質の塊なのだから。
 神秘とされる生命活動も分子のレベルから見れば、多くの化学反応の集まりです。生体分子の特徴は、分子に意志があるように、自然に組織化されて働くことです。このような仕組みを「超分子( supramolecule )といいます。水分子も集合しています。分子を駆使して超分子を創成し、解析します。この研究室で超分子を構築する主役の分子群はアミノ酸や糖質、そして水などの分子群です。たとえば、ブドウ糖が6個から8個環状に連なっているシクロデキストリンは空洞の大きさに従って分子を取り込みます。少し化学的に工夫を凝らすと、大きさだけではなく、化学的性質で分子を見分けることができます。分子に好き嫌いはないと思っていませんか?真理は一つですが、まるで分子にも意志があるように集まったり、離れたりします。実は自然は超分子だらけなのです。自分の力で、生命の本質に触れることはあらゆる問題解決の基礎であると考えています。化学はいわば世界共通言語です。新しい言語をきわめてグローバルに地球を考えてみませんか?