■研究室紹介
高分子化学研究室 研究室運営ホームページ
- 教員
- 松本 利彦 教授
- 主な研究テーマ
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(1)ダイヤモンド様構造の透明耐熱プラスチック“脂環式ポリイミド”
(2)可逆的に生成-切断する動的共有結合の化学
(3)天然ゴム(バイオマス)の有効利用 - 研究概要
- 持続型社会形成に貢献するグリーンナノテクノロジー
多数の原子が共有結合でつながった高分子、その1本の長さは数ナノ~数百ナノメートル。私達の研究室では、このサイズを意識して高分子材料を扱っています。独自の手法(動的共有結合化学)で作ったドーナツ型分子を積み重ねて円筒状空洞を持つ“新しいナノチューブ”を作製することに成功しています。このドーナツ分子にある仕掛けを施して液晶に換えたり、生体反応のモデル化合物や光電変換材料として利用しています。また、私達は“軽くて曲がるガラス板”の開発に長年取り組んできました。熱に強い透明なダイヤモンド様構造のプラスチック(脂環式ポリイミド)は太陽電池や有機ELなどのフレキシブル基板材料として応用が期待されます。最近、植物由来のバイオマスの一つである天然ゴムを改質した生分解性高性能粘着剤についての研究もスタートさせました。
●動的共有結合化学を利用したドーナツ型分子の合成とナノチューブ
●ガラスに替わる透明耐熱プラスチック“脂環式ポリイミド”
学生へのメッセージ
“失敗”と“成功”はどちらの面から眺めたかの差、言わば思い込みに過ぎません。まずは、<未知に挑戦する>という開拓精神を持ってほしいものです。