■研究室紹介
エネルギー環境電子化学研究室 研究室運営ホームページ
電池やキャパシタの
充放電試験装置
- 教員
- 南部 典稔 准教授
- 主な研究テーマ
- (1)一般有機合成および直接フッ素化によるリチウム(イオン)二次電池用含フッ 素溶媒の探求
(2)新規第4級アンモニウム塩の合成、電解液特性、電気二重層キャパシタへの展開
(3)新規キレート型リチウム塩の合成とリチウム(イオン)二次電池用電解質としての特性 - 研究概要
- 究極の電気化学デバイス用電解液の開発を目指す
自然環境保護・省エネルギーなどの低負荷型社会の実現に向け、小型携帯用電子機器、電気自動車、電力貯蔵の電源に用いられるリチウム(イオン)二次電池(充放電可能な電池)や電気二重層キャパシタ(コンデンサー)の開発・高性能化が進められています。リチウム(イオン)二次電池では蓄積できるエネルギーが大きい、電気二重層キャパシタでは、大容量の電気を瞬間的に充放電でき、耐久性が高いという特長がそれぞれあります。こうした電気化学デバイスの研究開発では、電解液(溶媒に電解質を溶解させたもの)特性を最適化し、電極と電解液の界面領域における微視的な構造を解明、制御することが必要不可欠です。そのためには、電解液の設計が重要な役割を果たしています。当研究室では、このような観点から電気化学デバイス用の溶媒および電解質の開発に取り組んでいます。新規の溶媒や電解質を単に合成するだけでなく、各種の測定法を駆使して、これらの物理的、電気化学的性質を明らかにするとともに、電気化学デバイスへの応用をさまざまな角度から検討しています。このような研究内容は、他の大学では見られず、当研究室独自のものであるといえます。
学生へのメッセージ
当研究室では、電気自動車で使用可能な電気化学デバイス用電解液の開発を最終目標として、新規の電解質や溶媒の合成に取り組んでいます。こうした電解液の実用化が今後の地球環境問題やエネルギー問題の解決に大きく貢献します。